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「拾うだけでは終わらない」学生団体BOLDLINKが挑む意識改革の最前線

【Z世代が変える環境の未来】

海岸に散らばるゴミを黙々と拾う。それだけなら、よくあるボランティア活動の一つかもしれません。しかし和歌山を拠点に活動する学生団体「BOLDLINK」が見つめているのは、その先にある景色です。

彼らが向き合っているのは、ゴミそのものではなく「ゴミを出す側の意識」。教育や地域活性化という切り口から、その根っこにある問題そのものを変えようとしています。

メンバーを突き動かした一つの「衝撃」から、組織運営の工夫まで。BOLDLINKの核心に迫りました。

目次

1. きっかけは、同世代から受けた「衝撃」

2. ビーチクリーンで直面した、終わりのない現実

3. 次世代を担う子どもたちへ、届ける授業

4. 「ゆるい部活」のような距離感が生む強さ

5. これからの目標は、「熱量」を引き継ぐこと

【編集後記】

1. きっかけは、同世代から受けた「衝撃」

BOLDLINKの物語は、和歌山の高校生たちが参加した「トッパキャンプ・リーダー塾」での、ある気づきから始まりました。

-団体設立の経緯を教えてください。

「キャンプで出会った同年代の意識の高さに、とにかく大きなショックを受けたんです」

そう振り返る長谷川代表。この衝撃こそが、後にBOLDLINKを動かす最初の原動力になりました。

キャンプから戻った後、彼らは学校の図書館に集まり、幾度となくミーティングを重ねます。「自分たちに何ができるだろうか」。答えの出ない問いを重ねる中でたどり着いたテーマが、「環境問題」でした。

2. ビーチクリーンで直面した、終わりのない現実

活動の柱の一つが、和歌山市・磯の浦ビーチで毎月行っているビーチクリーンです。

-活動を通じてどのような気づきがありましたか?

「2〜3時間かけてゴミを拾っても、次に来るとまた溜まっている。ゴミ問題の現状を突きつけられました」

拾っても拾っても終わらない現実。この経験が、彼らの視点を大きく変えることになります。ゴミを拾う活動を続けながらも、彼らは次第にこう考えるようになっていきました。

「ゴミを出す側の意識を、根本から変える必要がある」と。

3. 次世代を担う子どもたちへ、届ける授業

「大人ではなく、次世代を担う子どもたちに直接伝えるべきだ」

そんな確信から始まったのが、母校の小学校での出前授業でした。

-授業で工夫している点はどこですか?

「5〜6年生を対象に、SDGsや環境問題についてクイズを交えながら1時間の授業を行っています」

授業内容は、メンバー全員でアイデアを持ち寄るところから始まります。「どうすれば子どもたちの心に届くか」を考え抜き、パワーポイント作りが得意なメンバーが仕上げを担当する。

それぞれの得意分野を持ち寄りながら、一つの授業を作り上げていく、そんな協働のスタイルが根づいています。

4. 「ゆるい部活」のような距離感が生む強さ

長谷川前代表を含む当時6人のメンバー。彼らの関係性は、驚くほどフラットです。

-組織運営で大切にしていることは何ですか?

「メンバー間では敬語を禁止していて、友達のような関係で意見を言いやすい環境を作っています。まるで『ゆるい部活』のような雰囲気です」

オンラインでのやり取りよりも、対面でのミーティングを大切にしているのも特徴の一つ。効率だけを求めるなら、オンラインの方が合理的かもしれません。それでも顔を合わせることにこだわるのは、雑談の中にこそチームの熱量を保つヒントがあると知っているからでしょう。

-継続するための秘訣はありますか?

「定期的にビジネスコンペや大会に応募して、自分たちの活動を振り返る機会を作っています。成果を可視化することで、短期的な目標ができて、プロジェクトが活気づくんです」

漠然と続けるのではなく、節目を意図的につくる。その積み重ねが、6人の熱量を絶やさない仕組みになっているようです。

5. これからの目標は、「熱量」を引き継ぐこと

現在は環境問題にとどまらず、商店街での若者の活動拠点づくりなど、活動の幅を広げつつあるBOLDLINK。

-これからの目標を教えてください。

「団体を継続させて、この熱量をどう引き継いでいくかが今の課題です。これまで積み上げてきた活動を、もっと広く発信していきたいと考えています」

一時の盛り上がりで終わらせず、次の世代へとバトンをつなぐこと。それが今、彼らが見据えている次の挑戦です。

【編集後記】

取材を通じて強く感じたのは、BOLDLINKというチームを支えているのが、決して大きな組織力や潤沢な資金ではないということでした。

自分たちが感じた違和感や衝撃を、なかったことにせず、まっすぐ行動へと変えていく。そのシンプルで、どこか「ワガママ」なほどの共通認識こそが、彼らの原動力になっています。

楽しみながら、それでいて本気で社会と向き合うBOLDLINKの姿は、これからの地域活動における一つの新しいモデルケースになるのではないでしょうか。

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